わんちゃんの多頭飼いを考えている方の中には、よく「男の子同士の多頭飼いは難しい」という声を聞くかもしれません。
特に、男の子同士を迎えると性格的に合わず、喧嘩が絶えないのでは?と不安になる方も多いでしょう。
しかし、実際には男の子同士の多頭飼いを成功させている飼い主さんはたくさんいます。
筆者もオスのパピヨンを2匹飼っているよ!
お互いの特性や性格を理解し、適切な環境を整えることで、彼らは最高の遊び仲間や相棒になる可能性を持っているのです!
オスのパピヨンを2匹飼っている筆者が、オス同士の多頭飼いのポイントを解説しています。
- オスのわんちゃんの性格
- 多頭飼いのメリット
- 多頭飼いのコツ
男の子のわんちゃんの性格と特徴を理解しよう
まずは、男の子わんちゃんの基本的な性格や特徴を知ることから始めましょう。
個体差はもちろんありますが、以下のような傾向が見られることが多いです。
1. 活発でやんちゃ
男の子わんちゃんはエネルギーが有り余っていることが多く、遊ぶのが大好き。
年齢を重ねても、元気いっぱいで、特におもちゃを追いかけたり、他のわんちゃんと追いかけっこをしたりと、アクティブな時間を過ごします。
3〜4歳を過ぎても、遊び心を失わないのが特徴です。
2. 縄張り意識が強い
わんちゃんは本能的に縄張りを守る生き物です。
特に男の子わんちゃんは、その意識が強く、自分の家や家族を守るために、他のわんちゃんや動物に対して警戒心を持つことが多いです。
オスのわんちゃん特有のマーキングも縄張り意識があるからだね。
家の中でも、窓や玄関付近で外を見張るような行動を取るのはこの縄張り意識が影響しているのです。
3. 甘えん坊で愛情深い
男の子わんちゃんは、活発でありながら、飼い主様に対して非常に甘えん坊な性格も持っています。
飼い主様のそばでリラックスしたり、撫でてもらうのが大好きです。
飼い主様が忙しいときも、どこかで見守っていて、遊んでもらえるタイミングを待っている姿はなんとも愛らしいものです。
我が家の2匹もとっても甘えん坊さんだよ♪
男の子同士の多頭飼いのメリット
男の子わんちゃん同士の多頭飼いには、特有のメリットがあります。
しっかりとした準備と理解を持って向き合えば、彼らは最高の相棒になれるのです。
じゃれあったり、一緒に寝たり、今ではとっても仲良しだよ!
1. 最高の遊び相手に!
男の子わんちゃんは活発なため、気の合う相手がいれば毎日が楽しい遊びの時間になります。
飼い主様が留守にしている間も、男の子同士で追いかけっこをしたり、遊びながら時間を過ごすことができます。
特に、わんちゃん同士で遊ぶことで、身体的にも精神的にも満たされ、エネルギーを消費できるので、飼い主様が帰宅した頃には落ち着いていることが多いです。
新しいわんちゃんを迎える際は、年齢や性格の相性も考慮すると良いでしょう。
たとえ初めは相性が合わなくても、じっくりと時間をかけて慣れさせることで、信頼関係を築けるようになることも多いです。
ゆっくりとお互いのペースに合わせて慣れさせていくことで、最高の遊び相手に成長していきます。
我が家の場合、先住犬がちょうど2歳になったときに新しいわんちゃんをお迎えしました。
はじめは先住犬が警戒しまくりで、吠え続けてしまい、だいぶ困りました。
お迎えしたわんちゃんをケージの中に入れた状態で、徐々に面会する時間を増やしていたところ徐々に吠えなくなるように…
1か月も経つと吠えたり警戒するそぶりは、見せなくなりました!
すごく安心しました!
無理に慣れさせず、先住犬のペースに合わせてあげたことが功を奏したと思います。
新しくお迎えしたわんちゃんはどっちかというとおっとり系だったので、性格の相性も良かったのかもしれませんね!
距離の縮め方は、わんちゃんのペースに合わせてあげよう。
今では毎日じゃれ合ってとっても仲良しな様子に、飼い主も癒されています♪
2. 社会性を身につけられる
男の子わんちゃん同士を一緒に育てることで、自然と社会性を学ぶことができます。
例えば、お互いに接触を控えるべきタイミングや、噛む力の加減を学ぶことで、他のわんちゃんと遊ぶ際にも役立つルールを身に着けます。
また、ドッグランなどでも、他のわんちゃんと適切な距離感を保ちつつ遊ぶことができるようになるため、成長過程においてもプラスになることが多いです。
先住犬は警戒心が強く、ドッグランに連れて行っても他のワンちゃんと遊ぶことはなかったのですが、2匹目をお迎えしてから、他のワンちゃんにも興味を持つようになりました!
社会性を学んで、社交的になったのかもしれませんね!
男の子同士の多頭飼いで気をつけるべきポイント
もちろん、メリットだけではなく、男の子同士ならではの課題もあります。
以下の点に気をつけておくことで、問題を未然に防ぐことができます。
1. マウンティング行動に注意
わんちゃんが他のわんちゃんに対して優位性を示そうとするマウンティング行動は、男の子同士では特に起こりやすいです。
これはわんちゃんの自然な行動ではあるものの、習慣化してしまうと、攻撃性が増すことがあります。
早い段階で「NO」の指示を覚えさせたり、他の活動に気を向けさせるなどして、問題行動に発展しないようにしましょう。
2. 喧嘩が発展するリスク
男の子同士は遊びがエスカレートして本気の喧嘩に発展することもあります。
特に、縄張り意識が強い場合や、相性が合わない場合には注意が必要です。
本気の喧嘩が始まったら、飼い主様が間に入るのは非常に危険ですので、リードなどを活用して冷静に距離を取らせることが大切です。
また、相性がどうしても合わない場合は、スペースを分けるなどの配慮が必要です。
我が家の場合、本気のケンカはまだありませんが、じゃれ合いがヒートアップしてしまうことも…
ケンカに発展する前に距離を取ってあげることも大事かもしれません。
去勢手術がもたらす安定とメリット
男の子同士の多頭飼いをよりスムーズにするための一つの選択肢として、去勢手術が挙げられます。
去勢手術を行うことで、性ホルモンに関連する行動や病気を予防できるだけでなく、次のようなメリットがあります。
- マーキングやマウンティング行動が減少する可能性
- 性ホルモンに関連する病気の予防(前立腺疾患など)
- 性格が穏やかになる
これにより、争いや喧嘩が減り、わんちゃん同士の関係が安定することが期待されます。
去勢手術は、生後6ヶ月前後で行うことが一般的ですが、既に成犬でも手術を行うことで、マーキングやマウンティングの頻度が減ることがあります。
我が家の場合は、家族で話し合った結果、2匹とも去勢手術はしていません。
オスなのでマーキングもするし、マウンティングもします。
見かけたらもちろん、止めに入りますが、それ以外は自然に任せるという方針です。
去勢手術にはメリットもありますが、もちろんリスク(もちろん去勢手術をしないデメリットもあります)も伴うので、安易に決めずよく考えることが重要ではないかと思います。
男の子同士の多頭飼いを楽しもう!
男の子同士のわんちゃんを迎えることは、決して難しいことではありません。
彼らの特性を理解し、環境を整えることで、わんちゃん同士が信頼し合い、最高の相棒同士になれるのです。
飼い主様の配慮やサポートが彼らの関係を築く上で非常に重要です。
お互いの性格をしっかりと見極め、適切な距離感を保ちながら成長を見守っていきましょう。
この情報が、男の子同士のわんちゃんの多頭飼いを検討している方にとって、少しでもお役に立てることを願っています!