田舎暮らしに憧れて都会から移住する人が増えていますが、実際に暮らしてみるとギャップに苦しむことも多いです。
特に30代以降でキャリアやライフスタイルが固まっている人にとって、田舎での生活は思っていたよりも困難なことが多いかもしれません。
本記事では、田舎暮らしに向かない人の特徴と、実際に田舎に移住して鬱になった筆者の体験談をもとに、その理由を探っていきます。
田舎暮らしに向かない人の特徴|田舎暮らしに向かない人とは?
田舎暮らしは、ゆっくりとした生活や自然豊かな環境に惹かれる人にとって魅力的ですが、都会とは全く異なる生活スタイルが求められます。
以下は、田舎暮らしに向かないとされる人の特徴です。
- 人間関係に敏感な人
- 都会の便利さに慣れきっている人
- 人目を気にする人
人間関係に敏感な人
田舎のコミュニティは、都会とは異なる密な人間関係が特徴です。
小さなコミュニティでは、人との関わりが強制されることが多く、自治活動や地域行事への参加が当たり前のように求められます。
都会では自分のペースで人間関係を築くことができますが、田舎ではそれが難しい場合があります。
都会の便利さに慣れきっている人
都会での生活に慣れきっていると、田舎の不便さがストレスになることが多いです。
どこに行くにも車が必須。
交通の便や買い物の利便性、医療サービスの充実など、都会で当たり前に享受していたサービスが田舎では手に入らないことがあります。
人目を気にする人
田舎では、誰かに見られているという感覚が都会よりも強くなることがあります。
実際に筆者は現在アパート暮らしですが、都会にいる時よりも隣の物音が気になるように…
また、犬の散歩で近所を出歩くといつも必ず会う人がたくさんいて、それもちょっとストレスです。
都会では顔を知らない人が多いですが、田舎では近所の人々が互いに顔見知りであり、行動がすぐに噂になりがちです。
実際に田舎に移住して鬱になった話|田舎暮らしに向かない人とは?
都会での忙しい生活に疲れ、夫の地元である自然豊かな田舎(長野県)に移住することを決意。
広々とした家に住み、自然の中でのんびりとした生活を送りたいという理想を抱いていました。
初めは新しい環境にワクワクし楽しい毎日を過ごしていましたが、以下のことが原因で移住してから1年半後にはめでたく鬱に…。
私が田舎で鬱になった原因を解説していきます。
孤独感
田舎では、周囲に同じ趣味や価値観を持つ人が少なく、孤独感が増します。
都会では気軽に友人と会って飲みに行ったり、職場の飲み会に参加したりしていましたが、田舎ではそのような場がほとんどありません。
仕事でも関わる人は限られているため、常に孤独感と戦いながら過ごしています。
楽しみがない
唯一の趣味が外食と言っていいほど、新しいお店を開拓するのが好きだった私。
近くに飲食店はないわけではないですが、選択肢はもちろん限られています。
飲みに行くにも車が必要なので、帰りは代行を呼ばなければならなかったり…
次第に夫と飲みに行くのも億劫になりました。
東京にいる時、いかに自分が週末の外食でストレスを発散していたかを思い知らされました。
都会での楽しみ方に慣れ切っている人にとっては、かなりしんどいかもしれません。
キャリアへの未練
最初からフリーランスの道を選択し、物販やブログ、Webライターなど様々なことに挑戦しましたが、お金を稼ぐことの大変さに改めて直面しました。
20代で築いたキャリアを軽々と捨ててしまった自分を責め、後悔の日々…
元の職場の人のことを思い出し、今頃あの人はどんなポジションについているんだろうと想像しては悶々としていました。
30代前後で都会から田舎へ移り住んだ人で、そういった悩みを抱えている人は実は少なくないかもしれません。
田舎暮らしの鬱を予防する方法|田舎暮らしに向かない人とは?
田舎での生活が思い通りにいかず、鬱に陥るリスクは誰にでもあります。
筆者の今の心境をもとに、田舎暮らしで鬱にならないための方法と心構えを解説していきます。
移住前のリサーチを徹底する
田舎への移住を検討している場合は、実際にその地域を訪れて生活の様子を確認することが重要です。
地域ごとに特徴が異なるため、自分のライフスタイルに合った場所を見つけることが成功の鍵となります。
スーパーや病院など生活で必要な施設の位置関係も把握しておきましょう。
また、移住体験を行っている自治体もたくさんあるので、そういったサービスを利用して実際にその地域で生活してみることをおすすめします。
外部とのつながりを保つ
田舎に移住しても、都会に住む友人や家族とのつながりを大切にすることが、孤独感を軽減する手助けとなります。
インターネットを活用して、リモートワークやオンラインコミュニティに参加することも有効です。
自分の価値観をしっかり持つ
これが結局一番大事です。
人生は短いので、自分にとってなにが一番大事なのか選ばなければなりません。
私にとっては、家族(夫+2匹の犬)でした。
家族との生活を安全に、安心して送ることができればそれでいい。
そう思って田舎に移住してきたはずなのに、仕事に没頭するあまりその思いを忘れてしまっていました。
自分の核が見えなくなると、人は他人と自分を比較します。
隣の芝生は青く見える…の状態になってしまうわけです。
私の場合、都会にいた時の自分をうらやましく感じ、もう戻れない環境と巻き戻せない時間に悩み、鬱になってしまいました。
自分の価値観や核を忘れない、その心構えが田舎暮らしでは重要です。
まとめ|田舎暮らしに向かない人とは?
田舎暮らしは魅力的な反面、
都会とは全く異なる生活環境に適応できるかどうかが重要
です。
便利さや娯楽といった都会で当たり前に享受していたことを自分で補えるかが、田舎暮らしの成功の鍵となります。
しっかりとリサーチを行い、自分の生活スタイルに合った場所を見つけることも重要です。
また、私のように自分を見失わないためにも、「なぜ田舎に移住したいと思ったのか」、その動機を自分の中で掘り下げていくことも重要です。
価値観をしっかり持って今をちゃんと見つめれば、昔の自分を羨み後悔することもないでしょう。
いろいろ書きましたが、私自身も「移住してよかった」と今は心から思います。
田舎と都会の暮らしはよく比較されますが、どちらがいいかは、他人が決めることではなく自分次第ということですね。
この記事が田舎暮らしをしたいと考えている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!!